こころとからだの整体 一心庵

ストレスケア

ストレスとは

ストレスとは、医学的にいうと「なんらかの刺激が体に加えられた結果、体が示したゆがみや変調」のことです。そして、その原因となる刺激のことを、ストレッサーといいます。ゴムボールを指で押すと、ボールはゆがんだ状態になります。これが「ストレス」です。
そして、押している指が「ストレッサー」ということになります。へこんだボールは時間がたてば元に戻るように、私たちもストレスを受けて体調を崩しても、休めばたいてい健康な状態に回復します。これは、「ホメオスタシス」(生体恒常性)という、正常な状態に戻ろうとする体の働きのおかげです。
ところが、圧迫が強すぎたり長すぎたりすると、ボールは元に戻らなくなってしまいます。私たちの体も同じように、ストレスが強すぎたり、長くさらされていると、ホメオスタシスが働かなくなってしまうため、ストレスの影響が強くならないようにコントロールする必要があるのです。
ストレッサーは、大きくは4つに分けられます。

1.物理的ストレッサー  高温や低音による刺激、痛感、放射線や騒音による刺激など。
2.化学的ストレッサー  酸素の欠乏・過剰、薬害、栄養不足など。
3.生物的ストレッサー  細菌、ウィルス、カビなど。
4.精神的ストレッサー  人間関係トラブル、精神的な苦痛、怒り・不安・憎しみ・緊張など。

このうち、「ストレスがたまっている」と感じる人を悩ませている原因のほとんどは、最後の精神的ストレッサーなのです。

ストレスってなくなった方がいいもの?

「ストレス」は、「なくすべき」「排除すべき」と思いがちですが、実は、私たちはストレスを感じるからこそ、生きることができるのです。
たとえば、「疲れ」というストレスを感じなければ、働きすぎて体を壊してしまいます。また、「不安」や「不満」がなければ、努力する気も起きません。「暑さ」「寒さ」を感じなければ、身を守ることも忘れてしまいます。
ストレス学説の祖であるハンス・セリエ博士は、「ストレスは人生のスパイス」と言いました。ストレスという適度なスパイスがあるからこそ、私たちは人生をよりよく料理でき、自分を向上させながら生きていけるのです。生きている限り、ずっと付き合っていくのがストレス。だからこそ、ストレスを募らせてホメオスタシスを崩さないよう、考え方、行動の仕方、生活習慣を見直していくのが大事です。
たとえば、マイナス思考で考えたり、人に気を使いすぎたりしていると、ストレスはたまる一方です。また、頑張りすぎる生活、乱れた生活習慣、楽しみの欠けた生活などを続けていると、ストレスは解消されません。
このように、ストレスの影響を大きくさせないためには、日頃からストレス状況をよくチェックし、付き合い方を見直していくことが肝心になります。

ホメオスタシスについて

ホメオスタシスとは恒常性の維持機能 即ち、自律神経系、内分泌系、免疫系が互いに調整しあい正常な心身状態を保とうとする働きを言います。つまり身体や周囲の環境が正常な状態から少し外れた状態の場合に身体が勝手に判断して正常な状態に戻す反応が現る現象の事なのです。
これらの機能にはウィルスや細菌等の侵入に対して身体からそれらを除去しようとする生態防御反応等がよく知られていますが、その他にも体温調整機能によって気温の変化に応じて寒い時には鳥肌が立ち体温の放散を抑制し、逆に暑い時には汗をかき体温の放散を促進するといった働きや、血流量の調整機能では激しい運動を行った時は心臓の拍動が早くなり心臓から送り出す血液の量が増加し、逆に急速時には拍動は遅くなり心臓から送り出す血液の量は減少するなどといった働きをすものなどがあります。

ストレスが溜まるとどうなるの?

ある程度のストレスは必要なものだけどそのストレスが極端に強かったり長く続いたりすると身体に及ぼす影響は甚大なものとなります。強いストレスを感じた状態を長く続けていると精神的にも身体的にも徐々に蝕まれていきます。ある程度までは無意識のうちにも自分で何とかしようという力が働きますがその限界点を超えると身体や精神に次のような状態となって現れてきます。


心の病気
・うつ病

脳内の神経伝達物質である「セロトニン」が不足し、憂うつ、不眠、倦怠感、食欲不振、焦燥感、意欲の低下、自殺企図などの症状が現れます。


・神経症

「不安」を主訴とする心の病気で、過敏で神経質な性格から、一般的な人が気にしないようなことに対しても、不安でいてもたってもいられなくなります。
代表的なものには、突然不安に襲われて、呼吸困難、動悸などの発作が出る「パニック障害」や、高所恐怖、会食恐怖のように、特定のことに過剰な恐怖を感じる「恐怖症」、一つの行動にこだわって、ずっとそれを続けてしまう「強迫神経症」などがあります。


体の病気
・心身症

強いストレスを受けたとき、そのショックによって健康が壊れる身体的な病気。代表的なものには、胃潰瘍、過敏性大腸症候群、本態性高血圧、気管支喘息、片頭痛、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症などがあり、その病気の種類は100以上にも上ると言われます。
頑張りすぎる性格で、何でも徹底してやりすぎる人に起こりやすい傾向があります。治療では、体の病気の器質的な病変を検査し、その治療を行う。それと共に、精神的な苦痛が大きい場合には、抗不安薬などの薬物が投与されることもある。

ストレスチェック

ストレスチェックをしてみて自分のストレスの状態を確かめてみましょう。
自分が思っている以上にストレスを抱えていることは多々あります。
自覚症状のないストレスはもっと危険なのです。


ストレスとコリ

ストレスとはある種の「緊張状態」といえます。。 精神的なストレスは、自律神経のバランスを崩し、交感神経を過剰に反応させてしまいます。そのために、首・肩周辺の筋肉内の血管が収縮してしまい、血液循環が滞って肩こりになります。
悩みがある、プレッシャーを感じている、イライラする、時間に追われている、緊張する、不安感がある…。
こうした心の状態は、ストレスとなって緊張状態をつくりあげていき、肩こりを引きおこすことも多いようです。

ストレスに強い人弱い人

同じ刺激を受けても、ストレスになる人、ならない人がいます。逆の言い方をすれば、ストレスに弱い人と強い人がいると言えるでしょう。
ではどんな人がストレスに弱いのでしょうか。大きく4つに分けられます。


1. まじめで几帳面な人

完全主義者で責任感も強く、努力家。人から頼まれたら断れず、全部自分で背負い込みがち。でも、適当なところで妥協するなんて死んでもできない。しかも、少しでもうまくいかないと落ち込む。
ストレスに負けやすい人の中で最も多いタイプです。


2. がんこで厳格な人

何事においても、他人の失敗が許せない。人がミスをするとすぐカッカし、その怒りがストレッサーとなってストレス状態を引き起こす。「キミはこんな計算もできないのか。ダメだね」「私の言うとおりにやればいいんだ」などと頭ごなしに言う人はこのタイプです。


3. 内向的でおとなしい人

イヤなことでもNOとはっきり断れない。仕事が終わってまっすぐ家に帰りたいときでも、飲みに誘われると断れず、お腹一杯でも残しては悪いからと全部食べてしまう。そして、あとになってくよくよ悩んだり自己嫌悪に陥ったり…。
ストレスがたまらないはずはありません。


4. 取り越し苦労の多い人

あれは大丈夫かな、これはうまくいくかな、などとついあれこれ心配してしまう。結局「なんだ、心配することなかったんだ」と取り越し苦労だったことが分かっても、またすぐあれこれ気になり始め、心の休まる暇がない。
こういう人は、常に不安というストレッサーにおびやかされています。

一心庵でのストレスケア

一心庵ではストレスケアとして整体にプラスして心理療法である箱庭療法を取り入れることにしました。
整体法でストレスに対応するのは自然治癒力を高める行為やストレスで溜った疲れを取り除く行為でした。その時は良いのですがその後またストレスを溜めた体で来院される事の繰り返しでしたがストレス社会だからどうしてもこうなるのも仕方がないものと考えていました。
またストレスの溜め過ぎで整体法では改善のできない身体にも出会いました。やはりこういった症状にもどうにかして対応したいと思い根治の考えから心理療法を取り入れ、心にもアプローチをしてストレスの要因になるその人の考え方や置かれている環境への対応などを改善できればと考えています。
箱庭療法で今まで悩まされていたストレスに対応できるこころを作り疲れた身体は整体法で改善をするという事をストレスケアではやっていきます。 ストレスはストレスと感じている人はもちろんのことストレスを持っていながらもストレスが重くのしかかっている事に気付いていない人もいるのです。できれば原因不明の体調不良に見舞われている方はぜひ一度ストレスケアのメニューを受けられる事をお勧めします。
また一心庵は整体院なので心療内科やカウンセリングルームとは違い敷居をかなり低くしております。どうしても心療内科などには抵抗のある方も気軽に通える空間作りを目指しておりますので安心して来院ください。 一心庵でのストレスケアはあくまで予防目的での施術です。
精神的疾患を患わないように「ケア」が目的となっております。症状によってはお断りする事もあります。

箱庭療法

箱庭療法は英国の小児科医ローエンフェルト(Lowenfeld,M.)が、視覚だけではなく触覚を通じて子どもの心の世界を表現する技法として世界技法(TheWorldTechnique)を創始しました。その後、スイス人のドラ・カルフ(D.Kalff)は世界技法とユング心理学を基盤としてさらに発展し、「砂遊び療法」(Sandplay Therapy)として確立しました。
箱庭療法の効果はこころに眠っている自分が現れたりするので自分探しにも役に立ちますし、現実世界でうまくいってない事を箱庭を通して客観的にみることによって修正できたり、自己啓発のツールとしても使えます。ストレスケアとして箱庭を用いる最大の要素は「認知の歪み」の改善です。
認知のゆがみには、たとえばオールorナッシングで物事を捉える、何でも物事をマイナスに捉える、「~すべき」と思いこんでしまう、というように、独特の物事の捉え方のクセで自分を追い込んでしまうことがあるのです。それを改善できるとストレスを感じにくくなるのです。あくまで箱庭はツールであって自分が箱庭を通して変容していく事が大事なのです。
また箱庭を作っている時は童心にかえる事が出来るので癒しの効果も高いです。砂の独特の感触も癒しの効果に繋がります。
箱庭は一度置いただけでも効果はありますが何度か置いていく事によって効果は高まります。

整体法

指針整体法では全身の経絡を刺激し経絡を整えることによって自然治癒力を高めていきます。ストレスの溜っている人は自然治癒力自体が低下し疲れが身体に現れてきます。自然治癒力を高めることはある程度のストレスに耐えられる体を作るということになるのです。
またその他の整体法を駆使してストレスによって疲れた身体の改善を試みます。背骨の歪みの調整や首の調整などがあります。
整体法での目的はストレスによって低下した自然治癒力の回復とストレスによって疲れた身体の改善となります。